遅くなりましたが,
皆さん新年明けましておめでとうございます。
今回は,音楽の話です。
Like A Rolling Stone by Bob Dylan
How does it feel?
Aw, how does it feel?
To be on your own?
With no direction home?
Like a complete unknown?
Like a rolling stone?
2016年ノーベル文学賞に決まったボブ・ディランの曲の最後の部分です。
最後の文は,「転がる石のようになったのかい?」と訳されていることが多いです。
今回の受賞で,歌詞,英語でlyricは文学なのかという議論がありました。詩はpoemですが,どう違うのかという点でした。私は,どちらも文学だと思います。
さて,転がる石とはどういう意味なのか。この歌詞の前の部分には,この女性がかなり裕福であったとの描写があり,そして,今は家もないとなっています。
単純に考えれば,そこまで落ちぶれた,石のように転がり落ちたということでしょうか。
もう1つの解釈は,すべてのしがらみから解かれて,転がれる石のように自由になったということです。
このヒントになるものに,あることわざがあります。
A rolling stone gathers no moss.
「転がる石に苔むさず。」と訳されます。
これは,1箇所に落ち着かない人は大成しないという解釈と,転がる石には苔がつかないのでいつでも新鮮だという解釈の2通りがあります。
前者は消極的,後者は積極的といえます。
つまり,ボブ・ディランも聞き手の解釈に任せているのではないでしょうか。立派な計算された文学です。そしてこの曲は,彼にとっても,フォークからロックに舵を切ったきっかけとなりました。自分も自由に音楽を歌うぞと宣言したかったのかもしれません。
このように,音楽からも英語は学べます。まずは,好きな曲を繰り返し聴いてみることから始めるのもいいと思います。
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