今年の共通テストのリーディングは単語総数が6300語とさらに長文化しました。センター試験が4500語でしたから1.4倍です。単語や文章のレベルは高くないものの、かなりの速読力、情報処理能力がなければ時間内に解き終わらない内容でした。
当然、それに引っぱられて小中高の課程が前倒しになっています。小学生が口にするCan you swim?やI want to be a singerは「英語に親しむ」のが主眼なので助動詞、不定詞としては習いませんが、中学では「小学校で既習の内容」としてさらっと通過することが多いのです。また、高校の全課程を高1のうちに終えるのは中高一貫校では当たり前でしたが、公立校もそれに倣うようになってきました。高2以降、文法知識を駆使してまとまった量の様々な英文を読むトレーニングを積んだ生徒だけが共通テストに余裕で臨める、というシナリオが作られつつあります。
中学校教科書の大改定から半年。「進度に理解が追いつかない」「単語の学習が追いつかない」との中1生からのご相談が増えました。小学校で扱う英単語700語に加え、新たに1800語が必修となり、これまで中1後半~中2で学習していた助動詞「I can swim」や不定詞「I want to be a soccer player」といった表現も既習とみなされ、取り残されている生徒さんが相当数いるようです。
(小6クラス)
小6生の『Rumpelstiltskin』です。これまでとは趣向を変え、紙芝居に取り組んでもらいました。似通った表現が多く覚えにくい作品ですが、細部までしっかりと暗唱できました。
4作品目の『Hansel and Gretel』に入り、原文が初見でかなり読めるようになってきました。これまで積み重ねてきた聴き込みや単語テストの成果ですね。
<前半>
<後半>
【事務局より】2016年4月、小5で入会して1年3ヶ月が経ちました。今回で3作目、初級教材の最終作品となりました。代名は「Rumpelstiltskin」で、このグリム童話を日本語では「がたがたの竹馬こぞう」と訳されることもあるそうですが、コア英語教室ではカタカナで「ランペルスティルツキン」としています。前回の「赤ずきん」と比較すると長さは840語→1,120語と280語も長くなっただけでなく、音声スピードも133wpm から137wpmと速くなりました。CDに直すと約10分半の物語です。宿題でCDを聞き、授業では音読して語順訳したのち全文暗記を目指しました。
今回の発表形式は、初の「紙芝居」方式を取り入れました。暗唱するだけでも大変なのに、紙芝居カードを上手にめくりながら、しかも先生との英語のキャッチボールも完璧!観客を前にしてあがることもなく、これだけの英語の量をスラスラ言えるまでになった彼を見て、本当にうれしく思います! Hats off to you! Look forward to your further progress!